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令和9年2月公開予定

対面所次之間「風俗図〔勅使参詣・船下ろし〕」

襖絵/4面/紙本着色/狩野甚之丞筆/慶長19年(1614)/全体:各縦179.9×橫146.1㎝ 本紙:各縦172.9×橫140.4㎝

対面所は藩主の私的な対面に用いられました。上段之間と次之間の障壁画は狩野甚之丞(生没年不詳)による「風俗図」です。

次之間障壁画には和歌山の景色と人々の営みが俯瞰的に描かれています。和歌山は、初代尾張藩主・徳川義直(1600~1650)の妻である春姫(1603?~1637)の故郷です。

4面にわたって和歌浦を北から望む風景が広がります。向かって右から1・2面目に玉津島神社を参詣する勅使、輿の窟へ向かう一行が描かれます。地形は3面目の名草浜へつづき、そこでは船下ろしの儀が行われています。浜の上を金泥による雲が漂い、金雲が隔てる先には布引の松が見えます。4面目には紀三井寺と門前の建物やそこに集う人々が細やかに描写されます。繊細な表現と金泥のほのかな輝きが気品ある趣を感じさせる作品です。