湯殿書院一之間「扇面流図」
襖絵/4面/紙本金地着色/狩野杢之助筆/寛永11年(1634)/本紙各173.5×92.0㎝(全体各181.6×97.1㎝)
湯殿書院は将軍の御成風呂と3室の座敷で構成された建物です。
一之間の障壁画は、波の上に扇を散らした「扇面流図」を主題とします。厚い金雲の間に川面が見え、その上を16本の扇が流れています。扇の開き具合は様々で、全開の扇にはそれぞれ異なる画題の扇面画が描かれます。扇面画は、向かって右から菊図、梅に小禽図、山水図、朝顔図、鼠に大根図、菊図、高士図、山水図です。これらの扇面画を細かく丁寧に描くのみならず、扇骨の色にも変化をつけて意匠を凝らした、装飾性豊かな作品です。