玄関一之間「竹林豹虎図」
襖絵/4面/紙本金地着色/狩野長信筆/慶長19年(1614)/本紙各185.1×139.5㎝(全体各195.5×145.6㎝)
玄関は本丸御殿を訪れた者がはじめに通される建物です。2室で構成され、どちらにも金箔地に竹林でたわむれる虎と豹を描いた障壁画がはまっていました。
竹と筍が真っ直ぐに伸び、草苺の実がなる春の景色に虎と豹が描かれます。虎や豹のような当時日本に生息しない動物を描いた障壁画は、その部屋を訪れる者を圧倒し、当主の権力を示す機能がありました。また、当時の日本人は豹を虎のメスと理解していたため、本作は虎の親子を描いたものと理解されます。
立派な体格の虎は大きな瞳で左方をにらみ、豹は子供にお乳を与えながら毛繕いをしています。表情や姿態の丹念な描写と緻密な線描による毛並みが、描かれた異国の猛獣に実在感を与えます。