上洛殿一之間「帝鑑図〔褒奨守令〕」
襖絵/4面/紙本着色/狩野探幽筆/寛永11年(1634)/本紙各191.5×140.5㎝(全体各198.9×145.7㎝)
上洛殿は寛永11年(1634)、上洛途中の江戸幕府3代将軍・徳川家光(1604~51)を迎えるために増築された建物のひとつです。
上洛殿のうち上段之間と一之間の障壁画には、帝鑑図が描かれていました。帝鑑図とは、中国・明時代に編纂された『帝鑑図説』に基づき中国歴代皇帝の善行・悪行を描いた勧戒画です。
一之間東面の襖4面には、中国・漢時代の宣帝(紀元前91~前49、在位:前74~49)が地方官の守令を重用したことで、民の事情を熟知する優秀な官吏の輩出に成功したという、皇帝の善政が描かれます。筆者の狩野探幽(1602~74)は、『帝鑑図説』の挿絵を取り入れながらも図像を最小限にして、説話の内容を明確に伝えます。