日本語
一覧に戻る

令和9年2月公開予定

上洛殿三之間「雪中竹林鳩雀図」

戸襖絵/6面/紙本墨画淡彩/狩野探幽筆/寛永11年(1634)/本紙各183.3×94.5㎝(全体各199.0×107.9㎝)

上洛殿は寛永11年(1634)、上洛途中の江戸幕府3代将軍・徳川家光(1604~51)を迎えるために増築された建物のひとつです。上洛殿の障壁画は、幕府の御用絵師・狩野探幽(1602~74)によって描かれました。

三之間の障壁画は水墨を基調とする花鳥図で、場面ごとに季節を描き分けます。東面の本作は、竹や笹に雪が降り積もり、数羽の雀が寒さをしのぐかのように身を寄せ合う冬の景色です。

探幽は図像や筆の数を抑え、余白を多く残すことで画面をすっきりと整理し、洗練された作風を確立させました。その作風は、数本の竹や小さな鳥を描くのみの本作にも見て取れます。金砂子の霞によって景物の前後関係を示し、奥深くまで続く竹林を描いています。